鍼灸えにしのブログ

自分を大切にするために 心に届けハリの力 心に届け灸の温もり

心の回復力には個人差がある

数日前

私は1人のお客様をとても傷付けました。

施術中も、施術後もそのお客様の苦痛を私は何も気付くことなく、無神経に振る舞っていたようです。

お客様は感じた不快感を

言葉で表現されました。

嫌な気持ちになっても

ただ黙って離れて行かれることの方が多い中

しっかり表現していただき

おかげで自分の振る舞いを振り返ることが出来たとともに、

人を傷付けていると結局自分を傷付けている結果になるという体験になりました。

その方の心を傷付けた重さをしっかり受け止めて、このブログを書いています。

 

生きていると

傷付けたり傷付いたり

避けては通れないこと誰しもあると思います。

自分の人生を振り返ると

今回に限らず

傷付けたことの方が多い人生だったと思います。

今となっては謝ることも出来ないので

自分を恥じるばかりです。

 

 

人をとても傷付けた今回の出来事で考えさせられたのが

「心の回復力」

心の回復力には個人差があります。

 

ツラい事があっても直ぐに心を立て直すことが出来る人

引きずりやすく、なかなか回復できない人

ずっと回復出来ない人

 

回復力の違いは

育った環境の影響が大きく

小さい頃から安定した愛情を受けて育ち

自分は愛される人間だとしっかり感じる心を持った人は回復が早く

逆に不安定な愛情の中で育った人の心の回復力はとても弱くなってしまいます。

安定した愛情の中で育つと回復する方法もたくさん持つことが出来て

不安定な愛情の中で育つと、回復させる方法を知らないか、とても下手です。

 

私自身、長く生きている中で回復力の低い方だと自覚しています。

衝撃を受けた時、自分で解決出来ずついつい人に解消してもらおうとしてしまったりします。

どんなにツラくても最終的には自分で自分を回復させなくてはいけない事を学んだのはかなり年を重ねてからで、今も強く衝撃を受けると人に解消してもらいそうになります。

そんな傷付くことに弱い私が人を傷付けたのですから言葉もでません。

 

そんな個人差のある心の回復力を高めるには努力が必要です。

それも自分で自分の心を回復させる努力です。

回復力の高い方は低い方のことがわからない

かもしれませんが、長く時間のかかる努力です。

 

1人1人の性格や考え方を知ると

心の回復力はどのくらいなのかなんとなくわかりますが、瞬間では判断出来ません。

誰も傷付ける事なく生きていけたらいいけれど、多分不可能

人はそれぞれ傷付くポイントが

性格、考え方、置かれた環境、立場などで違うから、

悪気が無くても傷付けることもあるかもしれません。

せめて心の回復力の違いだけでも理解出来たら人間関係が少しスムーズにいくのかもしれないですね。

 

無自覚で1人のお客様を傷付けた今回の出来事

その方の傷付いた心を考えると本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。お詫びをしても心の傷が癒える訳ではありませんから…

勝手な思いですが、

その方の心の回復力が高くあって欲しいと願うばかりです。

 

心の回復力を考えるほど、無意識に人を傷付けているという自分の姿を反省し、

人に寄り添う事の難しさを教えていただいた出来事

自分の未熟さを再確認しています。